7歳の少女を救うために、愛犬は命を危険にさらした
犬は、飼い主に対する不動の忠誠心を示すことから、「人間の一番の親友」と呼ばれています。こう呼ばれているとは言っても、一部の人々は、この事実を過小評価しているのではないだろうか?2016年、フロリダ州タンパに住んでいたジャーマン・シェパードは、住み始めてから、たった数ヶ月しか経っていない飼い主の為に、自らの命を危険にさらしました。
この犬の物語は、世界中の動物愛好家の心温まるストーリーとなりました。この犬は、家族である7歳の娘を救っただけでなく、彼女の為に、2回も命を落とすかもしれない危機にさらされるとは、思ってもみませんでした。それでは、”ハウス”という名の、勇気ある子犬の物語を、どうぞお楽しみください。
新しいヒーロー犬の保護
2016年、フロリダ州タンパのドーニャ・デルーカは、ハウスという2歳のジャーマン・シェパードをある日、飼うことに決めました。 ドーニャが、ハイジレガシー・ドッグ・レスキュー(動物保護施設)から、彼を家に連れて帰ったとき、彼女の夫であるアダムは、彼女のことを、頭がおかしくなったのかと疑うように見てきました。
「私たちは最近、13年間一緒にいた家族同然の飼い犬を失いました。」と、ドーニャはトゥディ誌に報告しました。 「彼[アダム]は私を見て、 『本気かよ?』と問いかけましたが、私は、この犬を救うチャンスを逃したくありませんでした。」
「人間の一番の親友」という言葉では足りない
当時ドーニャは、自分がどれほどのインパクトを家族に与えたのか分かっていませんでした。 名前のハウス(Haus)は、ドイツ語で「家」と訳されます。そして、その名の通り、彼はすぐに、家族の新しい一員となりました。 ハウスは、夫婦と2人の子供(7歳のモリーと4歳のジョーイ)の両方と絆を深めていきました。
「彼は、私たち全員とすぐ仲良くなりました。」とドーニャは言いました。 「彼は、いつも私たち家族の一部だった。」 彼女は、ハウスのことを「間抜けで、幸せなラッキードッグ」だと説明しました。彼は、近所の人たちにでさえ、可愛がられていたのです。
ハウスは、友達の以上の存在
しかし、ハウスは単なる一家のペットではありませんでした。彼は、ジャーマン・シェパードの本能に従い、一家の番犬としての役割も担っていました。「特に夜は、子供達のことをよく見守っています。」とドーニャは話します。「彼は、子供達を追いかけて行って、世話もしてくれます。」2歳だったこの犬は、あっという間にデルーカ一家の子供達の遊び相手となりました。
当時のドーニャとアダムは、このハウスの行動は、単なる可愛い彼の癖だと思っていました。まさか、この犬の本能が、後に子供達の命を救うことになるとは、思ってもみませんでした。
目に見えない危険
ある日、モリーは外でおもちゃを集めて遊んおり、ハウスもその近くにいました。 彼女の祖母は、ドアの後ろから彼らを見ていました。 しかし、ハウスは突然、デルーカの祖母に疑問を持たせるような振る舞い始めました。
「彼は、前後にジャンプし続けました。」とドーニャは、後にWFLA誌に語っています。 「そして彼は、それを3回もやったのよ。」 その行動を不審に思ったドーニャの母親は、最悪の事態に直面することになるのですが、それでもまだ彼女は、 初めて新しい家族の1人に対面したので、彼が積極的に注意を引こうと行動しているのではないかと思っていました。
ハウスは、ただ気を引きたい訳ではなかった
ドーニャによると、初めは誰にも何が起こっているのか、分からなかったようです。「最初は、モリーと祖母も、ハウスが何を見つめているのか知りませんでした。」と言いました。「しかし、突然そこには血が広がっていたのです。」
デルーカの祖母は、すぐにドーニャに電話をしました。ドーニャは、電話の後ろで子供達が泣いているのが聞こえました。彼女は、そこでひどくショックなニュースを聞いたのです。そう、ハウスは、蛇に右前足を3回も噛まれていたのです。
どうやって彼は、家族を救ったのか
実は、幼いモリーが裏庭を探検している間、彼女はヘビと遭遇していたのです。 ヘビは、コイル状になり、シューッという音をたて、モリーを襲おうとしていたようですが、そこにはハウスが立ちはだかっていました。 「彼は、即座にヘビとモリーの間に身を置いたのです。」とドーニャは言いました。
ハウスは、ヘビがモリーや祖母に攻撃するのを防ぐため、彼自身の命を犠牲にしたのです。 しかし、ヘビは彼に3回襲われてしまいました。 そして、一回噛まれるごとに、ハウスはどんどん弱くなっていたのです。
モリーの命を救った英雄
ドーニャが家に着く頃には、ハウスはかろうじて、しがみつくことができるような状態でした。 彼は、ほとんど歩くことができず、ぐったりしていました。 彼の頭は垂れ下がり、彼は、過度なほどによだれを垂らしていました。 ハウスは30kgほどの重さがあったにも関わらず、ヘビに噛まれてほぼ動けなくなっていました。 これがもし、7歳のモリーが刺されていたら・・想像したくありません。
ドーニャは、時間があまりないことを分かっていました。 彼女は、ハウスをタンパの24時間獣医クリニックであるブルーパールに急いで連れて行きました。 その時、家族は自分の犬がどれほど苦しんでいたのか全く知りませんでした。
ただの蛇ではなかった
ハウスは、猛毒なヘビにかまれていました。 ブルーパールの獣医は、北米で最も危険なヘビの1種である”ヒガシダイヤガラガラヘビ”が、ハウスに噛みついたのだろうと推測しました。この咬傷は、人間にとってもかなり致命的なのです。
「ガラガラヘビの咬傷は、細胞組織の血管を破壊する問題を引き起こすため、出血が止まらない可能性があります。」と獣医のダニエル・ポリオは言いました。 ハウスがヒガシダイヤガラガラヘビ噛まれていた場合、死亡率は30%です。 更に、ハウスは3回も噛まれていました。
ハウスの人生は、どれほど危険にさらされたか
ハウスが獣医に到着したとき、彼の症状は更に悪化していました。 彼の体内に非常に多くの毒が回っていたので、獣医はすぐに9本の抗蛇毒素の注射を打ちました。 しかし、そんなの寮の薬では十分ではありませんでした。
最終的に獣医は、ハウスを抗蛇毒素の点滴につなぎました。 ほとんどの犬は、ヘビに噛まれた場合に、2回までの薬も投与が許されます。 そんな危ない状況にも関わらず、デルーカ家族が犬小屋に入ると、彼はその度に尻尾を動かしました。
ハウスは、奇跡的に一命を取り留めた
彼は生死をさまよったにも関わらず、ハウスはどうにか一命を取り止めました。 数日経って、ハウスの状態が安定したとき、獣医さえもその様子に驚きを隠せませんでした。 「彼の状態は、奇跡的だった」とドーニャは言います。 「そして、彼の忠誠心は、今後も続くでしょう。彼の性格は、そういうものらしい、これは本当に素晴らしい。」
ハウスの赤血球数と腎機能は、まだ低く弱ってはいたもの、彼は後遺症になるようなダメージを受ずに済んだのです。 しかし、この出来事から、デルーカ家族には、いくつかのダメージが残ったのです。
デルーカ家族は、治療を行うことができたのか?
他の飼い主と同様、デルーカ家族も、愛犬を救うための努力は惜しみませんでした。しかし、治療が長引くにつれて、治療費用は少しづつかさんでいきました。 そしてすぐに、その治療費は、数千ドルに達しました。この金額は、彼ら家族にはとても用意できませんでした。
ドーニャとアダムは、娘を救てくれた愛犬の看病に、完璧に専念しました。 しかし、彼らは、ハウスの命を救うために、一体どこでお金を手に入れればいいでしょうか? 選択肢はほとんどなく、家族は頼るしかありませんでした。
援助を求める
2016年5月11日、チェリッサ・バンダーグラフ(DeLucaとの関係は不明)は、ドーニャ・デルーカを代表としてGoFundMeという団体を設立しました。 彼女は「ハウスを助けて(猛毒蛇による攻撃)」というタイトルを付け、目標額に28,000ドル(300万円)を設定しました。
「獣医の請求書は、すでに10,000ドル(105万円程)であり、まだ治療は終わっていません。」とチェリッサは説明しました。 「彼の生きる力は強く、彼の臓器はまだ機能しています。もし、私達が十分な抗毒剤を買う余裕があれば、彼は何の問題もなく回復することが出来ます!」
ハウスの物語は、瞬く間に広がった
GoFundMeのウェブページで、チェリッサはハウスの物語のブログを始めまました。 「デルーカ家族は、ハウスがモリーを守ったと確信しています」と彼女は綴りました。そして、「なぜなら、彼は躊躇せず、ヘビとモリーの間に、自ら身を置きに行ったのだから。」この話に、 インターネットユーザーは、勇敢な犬についての話を色々なところでシェアし始めました。
「間違いなく、この愛犬は、この家族によって助けられたというのは間違いない。そして、そのお返しに、彼はモリーを守るために、自分の命を危険にさらしたのです。」とチェリッサは続けました。 「この家族は、決して助けを求めませんでしたが、ハウスは家族の一員であり、彼らは必死にハウスを救いたいと思っています。」
目標に到達〜そしてそれを上回る
ハウスのGoFundMeは、わずか5日間で51,329ドルの寄付を受け取りました。これは、家族の当初の目標のほぼ2倍です。 このページは、Facebookで7,500回以上シェアされ、複数のニュースでも取り上げられました。 ジャーマン・シェパードの物語は、世界中の愛犬家の心を温めました。
ハウスの命を救うために1,800人以上の人が寄付をしてくれました。ハウスのした行動により、 圧倒的な支持を得たデルーカ家族は、これ以上多くの愛犬家が、寄付するのを防ぐために、寄付ページを閉鎖しなければなりませんでした。 彼らの予想をはるかに上回ったのです。
デルーカ家族への影響
予想どおり、デルーカファミリーは、その寄付金の多さに圧倒されました。 「みんなの寛大さが彼の生き方を支えている」とドーニャは語っています。
ドーニャは、この経験は子供たちにとっても、とても良い経験になったと付け加えました。 「世界には善があり、もしあなたが苦労しているとき、人々は、あなたを助けてくれることを証明しています。」
ハウスが家に帰ってきた!
5月18日、衝撃の事件から約1週間後。ハウスの獣医は、世界に温かい最新情報を提供しました。 「ハウスが今にも家に帰れるようになるそうです。」とジェニファー・ホルム博士はグッドモーニング・アメリカに語った。 「今日の午後早くに、ハウスは、いくつかの最終検査を行っています。ただ祈るしかありません。彼が今日か明日には、家に帰れることを願っています。」
この時を今かと、世界中の何千人もの人々が、ハウスの物語に投資を行っていました。 彼の回復は、彼を支えたすべての人を安心させました。
ヒーローになった後のハウス
ハウスが家に戻った後、デルーカ家族は寄付したすべての人の為に、ハウスの状態を知らせるようにブログを更新しました。 彼らは、Facebookページ”Haus the Hero Dog”という記事を作成しました。 そしてハウスは、足の完全な感覚を取り戻すために、理学療法を利用しました。
「現在、彼が走ろうとすると、つまずくことが多く見られます。」と、Facebookページには記録されていました。 しかしその後、彼は順調に回復し、ハウスは再びベッドに飛び乗ることができるようになり、「とてもやんちゃで」「非常に愛情深く」行動するようになりました。
余った寄付金は、決して無駄にはなりませんでした
ハウスは、家族に会え、元気で幸せになったので、デルーカ一家の人々は、多く寄付された何千ドルの寄付金は、必要としませんでした。 彼らは残りを、ハイジのレガシーレスキューに送り、そこで他の動物保護に必要な資金に当ててくれるように頼みました。
GoFundMeページでは、ハイジのレガシーレスキューにアクセス出来るようにURLをリンクさせ、「他の人も、自分だけのハウスを見つけることができるようにしました。」 彼らは、未来のペットの飼い主にも、保護施設から犬を保護することを支援したかったのです。
デルーカ家族からのメッセージ
デルーカ家族は、この国際的にも有名になった物語を通して、ハウスのような成犬を保護する人々を奨励しました。 「子犬は人気がある為、人々は皆、子犬を保護したいと考えています。」ドーニャは述べました。 「しかし、成犬にも家が必要です。私達の物語が、ハウスのような成犬にも、ふさわしい自分の家が見つかるように、その為の人々を励ませることを願っています。」
ハウスは、子犬のようにかわいく、家族を救うのに十分な忠実心がある、という良さがあります。 彼は4本足のヒーローなのです。
ハウスの現在、そして成長した彼の家族とは
2017年5月、デルーカ一家は、Facebookページを通じて、ハウスの生活の様子を再び、世界に向けて発信しました。ハウスは、「最小限の怪我ですみ、幸せで健康だ」と報告しました。 彼はもはや恐る恐るなどではなく、普通に遊んでいます。
そして、デルーカ一家はまた、残った寄付金から別のジャーマン・シェパードを保護し、家に迎え入れました。 彼女の名前は、エルケと名付けられ、そして、この犬は過去に問題を抱えていました。 しかし今、彼女とハウスはとても良い友達になりました。 保護された両方の犬は、彼らに値する幸せな生活を今も送っているのです。
アラハナとリッキーは親になるのが夢でした
アラハナとフィアンセであるリッキーは、初めて会った時から意気投合し、これからずっと一緒に時間を過ごすパートナーだと感じ、家族になりました。そして、ふたりは、迷うことなく子供を作ることにしました。妊娠を望む中、アラハナは、時々、このまま妊娠しないのではないかと疑った日もありました。しかし、その幸運の日は訪れたのです。ー妊娠したのです。
キオラも同じようにアラハナの妊娠を喜びました
秋田犬のキオラが、アラハナが妊娠していることに気が付くのに、そんなに時間はかかりませんでした。キオラは、かわいい子犬でいつも一緒にごろ寝していました。この時間がアラハナにとって、妊娠してからは、より安らぎを感じるいい時間となっていました。キオラは、日に日に大きくなってくるアラハナのおなかのすぐ側にいました。外に出かけるよりも、大抵の夜は、キオラがアラハナのおなかの上に頭をのせて、ソファーの上でくつろぐのがいつもの過ごし方となっていました。
キオラの変な行動
アラハナが妊娠4か月になったころ、キオラの変な行動が目立ち始めました。いつもは、穏やかで、ぴったりとくっついてきたのが、180度変わってきました。やさしいタッチでアラハナを触っていたのが、何時間もアラハナのおなかに対してクンクン泣いたり、軽くツンツンしてくるのです。ある日、キオラは、アラハナのおなかに鼻をうずめて、何かを出すかのようにしてきたのです。初め、アラハナとリッキーは、その行動が信じられませんでした。
アラハナの妊娠は、すべて順調
アラハナは、妊娠していることを心から楽しんでいました。妊娠初期の他のお母さんたちから聞いたあまり好ましくない症状は、うまく回避することができていたので、幸運に恵まれていました。アラハナもリッキーも、その子供が産まれてくるのをとても心待ちにしていました。二人とも、はやく親になりたくて、家族が増える、その光景を考えては、楽しくなりました。アラハナの妊娠はとても順調でした。キオラのアラハナへの、ツンツンしたり、何かを呼び起こしているような奇妙な行動はまだ続いていましたが、ふたりは、それも一時のことだと思っていました。
アラハナ、鋭い痛みを感じ始める
アラハナは、妊娠16週目まで、順調でしたが、その後とても信じられないようなことが起こりました。アラハナは、急に後ろの腰の下あたりに鋭い痛みを感じ始めたのでした。痛みはとてもひどかったため、彼女は、歩くことも話すこともできなくなりました。痛みのせいで、アラハナは、とても悪いことが起こるのではないかと思い始めました。赤ちゃんは大丈夫なの?ふたりの親になるという夢が壊されないだろうか?リッキーは、アラハナをすぐに病院に連れていき、神に祈りました。
アラハナ、病院へ担ぎ込まれる
ものすごい痛みがアラハナを襲い、リッキーは、すぐに彼女を診てくれる病院へ連れて行きました。ふたりは、悪い知らせを覚悟していましたが、以外にも、医者から、アラハナと赤ちゃんは無事であると告げられました。医療スタッフによると、妊娠のためにアラハナの体はすごく負担がかけられていたそうです。そのため、アラハナは赤ちゃんが産まれるまで、しっかりと休養を取るように言われました。二人は安心して、家へ帰りました。
家に帰って、まずは安心。(でも疲れた)
アラハナとリッキーは、病院を出て家に帰りました。ふたりは、赤ちゃんが無事と知り、胸をなでおろしました。ふたりは、とにかく早く家に帰って、リラックスして、子犬のキオラとごろ寝したかったのです。アラハナは、まだ、鋭い痛みを腰の後ろ辺りに感じていましたが、医者の言葉を信じるしかありませんでした。アラハナは、家について、ベッドでゆっくりし、長引く痛みを感じながらも寝ようとしました。
ファイスブックをはけ口に
次の日、アラハナは、フェイスブックを更新し、友達や家族に近況を伝えました。アラハナは、自分のキツイ症状の詳細を伝え、医者に、彼女自身と赤ちゃんが無事であると言われたことを投稿しました。それから、キオラが、ここ2週間ほど変であることも付け加えました。友達や家族は、すぐに、ふたりに手助けを申し出ましたが、キオラの行動についてのコメントもたくさんきました。皆、すぐに、キオラの本能を信じ、医者に行くようにと、促すコメントがたくさん来たのです。
キオラは、アラハナに何かを伝えようとしたのか?
この時、アラハナは、どうしていいかわかりませんでした。この2、3日は、母親になろうと疲弊していて、どこか悪いはずだと主張して医者の機嫌を損なうのにも乗り気ではありませんでした。しかし、痛みが消えることはなく、アラハナは、キオラのことを信じよう思いました。現時点では、キオラの行動は、とても奇妙でしたが、キオラは、一体何を彼女に伝えようとしているのでしょうか?
アラハナの母も助けに
今、アラハナは、友達や家族みんなから、医者に行くべきであると言われ続けていました。アラハナは、状態が良くないにしろ、どうしていいかわかりませんでした。でも、彼女にセカンドオピーニオンを受けなさいと、必死で説得する母親に後押しされました。アラハナの母親は、キオラの行動が単なる偶然だとはどうしても思えませんでした。次の日、アラハナは、痛みをこらえて、仕事に行くことにしました。しかし、とても恐ろしいことが待ち受けていたのでした。
キオラがドアを閉じで、アラハナを仕事に行かせなかった
次の朝、アラハナは朝起きて、まだ痛みを感じていました。しかし、彼女は、頑張って仕事に行こうとしました。準備ができ、アラハナがドアへ向かうと、キオラが、彼女を行かせなかったのです。キオラは、跳ね上がり、ドアを塞いで、駄々をこねました。アラハナは、キオラの行動が全く理解できませんでした。その時、アラハナは倒れたのです。リッキーは、物音を聞きつけ、急いで、アラハナを緊急救命室へ連れて行きました。
アラハナと家族は、答えを探す
今、アラハナは緊急救命室にいます。アラハナは、落ち着き、自分の今の症状を説明しました。でも、キオラにも自分が今ここにいる原因があることは言いませんでした。医師は、アラハナに、色々検査を行い、痛みや倒れた原因が、何か深刻な病気によるものなのか、それともただの妊娠による疲労なのか調べていました。アラハナ、リッキーそしてアラハナの母は、その結果を待っていました。
アラハナは、二つの腎臓が同時に感染症を起こしていたのです
様々な検査の結果が終わった後で、アラハナの医師から、悪い報告がありました。アラハナは、ただの腎臓感染症ではなく、両方の腎臓が感染症を起こしていたのです。それ以上に、彼女のバイタルはとても悪く、もう少し遅ければ、アラハナと赤ちゃんは、ともに死んでいたかもしれなかったのです。一方で、アラハナは、痛みが自分の想像ではなかったことに安心したと同時に、自分の生命の危機と自分のまだ生まれていない赤ちゃんの命に恐怖感じたのでした。
治療中
アラハナの医師は、時間が急務だと知っていました。彼女が、流産する危険性もあり、最悪の事態であれば、母子ともに命を失うこともあったのです。医師は、これ以上彼女の腎臓にダメージを与えないために抗生物質の治療や最善のケアを行いました。アラハナは、自分でも回復したことが分かりましたが、自分が赤ちゃんの命を危険にさらしたことに打ちひしがれていました。
治療にも効果が表れる
怖くて、ストレスな2-3週間も終わり、アラハナも抗生物質の治療もおわり、十分休養も取れました。アラハナと赤ちゃんは、医師によって、注意い深く看病されました。幸運にも、ケアと治療もうまく効果を示し、アラハナの腎臓感染症も感知し、母子ともに健康になりました。これで、アラハナとリッキーのすることは、新しくこの世に生を受ける赤ちゃんの誕生を待つのみとなりました。
アラハナとリッキーは、健康な赤ちゃんとご対面
遂に、ものすごく長い時間だったようにも思えた瞬間が2015年の11月に来ました。アラハナとリッキーは、その大事な赤ちゃんをリンカーンと名付けました。二人はすぐにその赤ちゃんのとりこになりました。これまでのことを考えると、遂に自分たちが親になったことが信じられませんでした。アラハナが、とても深刻な健康状態にあったにも関わらず、リンカーンはとても健康だったのです。ふたりは、これ以上何も望みませんでした。このすべてのことに対して、キオラに感謝しました。
リンカーン、家に帰る
リンカーンが産まれた後、アラハナとリッキーは、病院で2-3日泊まりました。ふたりは、この小さい男の子を家に連れて帰るのがとても嬉しくて、何よりも、キオラに紹介するのがとでも楽しみでした。妊娠のことを思い出して、アラハナは、キオラが、何週間も悪いニュースを教えようとしていた事ばかり考えていました。アラハナは、キオラにものすごい愛情を感じ、これからキオラに恩返しできるかわからないでいました。
キオラ、リンカーンに夢中
アラハナとリッキーは、新しい家族を大事にして、帰ってきました。キオラは、すぐに、父と母が、新しい赤ちゃんの弟を連れて帰って来たことを察し、興奮しました。アラハナとリッキーと同じように、キオラもすぐにリンカーンに夢中になりました。すぐに、キオラは、リンカーに興味を示し、自分の小さな弟の側から離れなくなりました。まるで、キオラは、リンカーンのことをずっと前から知っていたかのようでした。
キオラは、いつもリンカーンと一緒
今は、アラハナとリッキーは、キオラが何か悪い知らせを知らせようとしていたことが分かりました。それも当然で、キオラと彼らの息子は強い絆で結ばれていたことをわかっていました。リンカーンを家に連れてきてから、キオラはいつもリンカーンの側にいました。リンカーンがお昼寝している時も、イスでご飯を食べている時も、自分の部屋でおもちゃで遊んでいる時も、いつもキオラはそこにいました。リンカーンは、家に備え付きの親友がいたのです。
細心の注意を
キオラは、小さな赤ちゃんと比べると、とても大きな犬でした。そのため自然と、アラハナ、リッキーそして家族も友達も皆、間違ってリンカーンを傷つけることがないか心配でした。しかし、二人の関係を見ると、明らかにキオラは、大きさの違いを理解していたようです。キオラは、いつもふたりでゴロ寝したり、遊んだりするときに、細心の注意を払っているようでした。キオラは、まさに、"第6感"という動物が持っているとされるものを持っているようでした。
一緒に成長
アラハナとリッキーが気付く前に、リンカーンは、一歳になろうとしていました。リンカーンは、目に見はるように大きくなっていました。しかもはやく。この彼の一年の間、キオラはいつもリンカーンの傍にいました。二人はいつも何時間も一緒に遊び、ママとパパと散歩に行き、一緒にごろ寝しました。二人は稀に見るとてもユニークで特別な絆で繋がっていたことは明らかでした。
もう歩けるよ!
家族の一番の一緒に過ごす楽しみは、近所や公園を長い間散歩することです。アラハナとリッキーが、リンカーンの乳母車を押している横を、キオラがいつも小さな弟である、親友の横にいました。アラハナによると、一番かわいいのが、キオラは、一日のうちで、いつ散歩に行くか知っていたのです。アラハナが、リンカーンの着替えをすると、キオラは、その時間が来たと察し、おおはしゃぎします。
最近は、お昼寝姿がたまらなくかわいい
もちろん、長い散歩のあとは疲れるので、お昼寝は必要なことです。私をのけ者にはしないでよと言わんばかりに、キオラはいつもリンカーンの横で寝ます。これ以上可愛いものはないですよね。キオラとリンカーンの間には特別な絆があるのは明らかです。アラハナとリッキーは、ふたりの絆が特別なのを知っていましたが、他の人にもふたりの絆が特別だとわかるとは思ってもいませんでした。
キオラに名誉を称えて
アラハナは、心からキオラが彼女自身とリンカーンの命の恩人だと感じています。キオラは彼女にとって、ヒーローであり、それは皆にとっても同じでした。キオラの話はすぐにひろまり、キオラは、RSPCAによってアニマルヒーロー賞に選ばれました。ノミネートの一環として、キオラは、アラハナとリッキーと一緒に、受傷した場所でセレモニーに出席しました。もちろん、真のアニマルヒーローには、たくさんのご褒美がありました。
その笑顔がすべて
リンカーンは、まだ赤ちゃんではあるかもしれませんが、明らかにキオラとの特別な絆を理解していて、その絆は、時と共に強くなる一方です。もし、何かの悪い知らせを知らせようとしていたキオラがそこにいなかったら、アラハナとリンカーンに何が起こっていたかを想像することは難しいです。でも、キオラのおかげで、ママも赤ちゃんも、二人とも元気です。見て、この笑顔。それがすべてを物語っています。
リンカーンは、元気で健康そのもの
今、リンカーンは、ヨチヨチ歩きをしています。アラハナとリッキーは、よく妊娠していたころを思い出し、ダブルの腎臓感染症で母子ともの命を奪っていたかもしれないことを思い出します。ふたりとも、キオラにとても感謝していて、今日の元気で健康なリンカーンを見るたびに感じます。アラハナとリッキーは、リンカーンの成長を見るだけでなく、キオラと一緒にいつもいるリンカーンの成長も見ています。
アラハナとリッキーは、いまでも妊娠時の恐怖を考える
アラハナ、リッキー、リンカーン、そしてキオラの話を聞くと、あなたのペットが何かを伝えようとしているのではと考えます。多分、私たちもちゃんと耳をすませば、わかるはずです。"私は、キオラがいなかったら、私も、息子のリンカーンもここにはいなかったであろうと疑う余地はありません。"とアラハナは、デイリーミラーのインタビューでコメントしています。
何か悪いことがあれな、本当に犬は知らせてくる?
中には、キオラの行動は単に偶然にすぎないと言う人もいるかもしれないが、多くのペットオーナーたちは、何か悪いことがあれば、私たちのふさふさした友達は教えてくれると言っています。犬(動物全般)は、本当に何かおかしなことがあれば、教えてくれるでしょうか?サイエンスは、YESと言っています。動物、特に犬は、人が病気であれば、それを感知する特別な能力があると言っています。その一つの能力が、その鋭い嗅覚です。犬は、においを識別する受容体が、人間より50倍も多く存在し、その匂いに対する感覚は、人間の10万倍にもなります。
犬は、人が病気であれば、それを匂いで嗅ぎ分ける
ひとは、病気になると、その生体反応が変わります。そのため、犬は、その変化を嗅ぎ分けることができるのです。それがとても些細な違いでもです。犬の中には、ガンのような重篤な病気を嗅ぎ分けることができるように訓練されている犬もます。信じるか信じないかはあなた次第ですが、犬の中には、ヒトの呼吸から、肺がんを嗅ぎ分け、しかも、その腫瘍のおよその場所もわかります。アラハナが、ダブルで腎臓感染症になったときに、キオラは、彼女の生体反応の違いを見極めていたのです。
犬は、妊娠も感知できる
犬のもう一つのすごい能力が、女性が妊娠しているかを匂いで嗅ぎ分けることができることです。彼らのすごい嗅覚の能力で、犬は女性のホルモン変化を嗅ぎ分けることができます。犬は、基本的に主人の匂いを知っているので、妊娠によるホルモン変化で、犬の行動もかわる原因になると言われています。科学者によると、犬は、その匂いの違いでそれが妊娠であるとわかるわけではなく、ただ、主人の匂いの違いを嗅ぎ分け、行動が変わると言われています。